20.E 第2課題参考(3)検討課題
ここで,実習課題で得られたデータを元に,更に検討を加えよう.
【検討課題 20.E】( 結果の解析と解釈 )
実験データを計画通り取得できたらそれらを解釈し,整理し,可視化してレポートにする.どうまとめればよいか,グループで検討する.
以下にポイントを挙げておく.
(A) オシロスコープの意味:オシロスコープの値はあくまでも
時間と電圧 = アナログ値.
※ディジタルオシロは,CSVデータおよび画像データ保存が可能
CSVデータは表計算ソフトに読み込んでグラフを作成できる
画像データをグラフとして成立させるには情報の記入が必要
(B) ラインモニタの意味:Logic MOTHER の出力は「論理値 (0/1, H/L)」.
通信条件に対して Logic MOTHER の測定クロックを適切に設定するのがミソ.
※ Logic MOTHER ソフトで取得したデータは印刷可能.レポートとして提出際には,印刷したものに必要な記入を忘れずに.
(C) 2 つの測定値の比較:2 種類の測定方法による測定値は意味が異なるが,共通するものもある.
それは時間軸.もしオシロとラインモニタの両方で測定できたなら,
時間スケールを揃えて比較
すれば良い考察が浮かぶかもしれない.
(D) 与えられた実験で満足していないか?:
ほかにやるべきこと/やっておきたいこと/やったほうが良さそうなことはないか?
送出文字の測定は十分か?全部はできないまでも,文字/文字列の根拠はあるか?
取れたデータは正しく評価するに十分なクオリティか?
※画像が歪んでいるとか解説を記入できないとかはないか?
パラメータ(可変条件)をもっと変えたら?
例:通信条件をサーバ側で変更したらどうなる?
★これらのデータやグラフを使い,信号は通信条件通りか,誤差はどの程度か等々,「通信の確からしさ」を検証する.
必要かつ十分な検証に満たなければ計測を追加する.
※ 1文字だけ,1回の観測だけでは検証したとは言えない.
多少無駄かも知れないと思えるほど,観測データは十分に取得すること
繰り返すが,「よかった結果」だけでは報告書の価値は低い.
2023/9/14